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「仕事を断れない」に悩んでいるあなたへ
「なんでまた、自分がやることになったんだろう…」
そんなふうに、ふとため息をつくことってありませんか?
たとえば──
・誰も手を挙げない会議の空気に耐えきれず、自分がやる事に
・ちょっと面倒な雑務を、なんとなく引き受けてしまう
・「〇〇さんならやってくれるだろう」という空気に流されて頼まれごとを引き受ける受ける
実は、これ、全部昔の私です。
私は昔から、「やります」と言ってしまうタイプでした。
断るのが苦手で、気まずい空気に耐えきれず、つい手を挙げてしまう。
同僚からは「〇〇さんって良い人だから、皆んなも頼みやすいんだよ。たまには断らないと」なんて言われながらも、モヤモヤした気持ちを抱えていました。
・言い返したら、相手にどう思われるか分からない
・それなら、自分がやった方が早いし丸く収まるかも
そんなふうに考えてしまい、どんどん仕事を引き受けていくうちに、残業が続いて体調を崩したこともありました。
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「損する力」は、静かな強さかもしれない
そんな私に、ある日、尊敬する先輩がかけてくれた言葉があります。
それは、私が退職する際に頂いた、寄せ書きに書いてあった一言でした。
「〇〇さんの“損する力”は見事でした。変わらないでね。」
最初はピンときませんでした。
でも後になって、ふと気づいたんです。
あの「損していた時間」は、
・周囲との信頼を築き
・自分のスキルや視野を広げ
・思わぬところで助けられるきっかけになっていたことに
もちろん、やる事になった仕事は全力でやる必要があります。ただその結果として、関係を構築でき、
「この人とならまた一緒にやりたい」と思ってもらえた。
その積み重ねが、次の仕事をしやすくしてくれていたんです。
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断れないあなたへ
もちろん今でも週に2、3回は思います。
「俺がやんのかい…」って。
だけど、そんな“損”が、未来の自分を助けてくれることもある。
そう思えるようになってから、少し気が楽になりました。
だから、もし今この記事を読んで「私もそうかも」と思っているあなたがいたら、伝えたいです。
断れないことは、弱さじゃありません。
むしろそれは、“優しさ”や“空気を読める力”の裏返し。
「損する力」は、とても強い力だと感じています。
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